健康クイズ 膵臓編 その2|葛飾区亀有、金町の接骨・鍼灸院

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健康クイズ 膵臓編 その2

健康の話
2015.11.16

金町院の井上です。

前回は「膵臓」の名前の由来、形、場所を覚えました。

 

「膵臓」の位置はわかりますか?

「膵臓」は体のどこにあるかわかりますか?

膵臓はちょうど、みぞおちから少し下がったあたりの、胃の裏側に左右に横たわるようにあります。

「膵臓の位置」は「胃の後ろ側」でしたねぇ。

 

詳しく説明すると、「膵臓」の位置は胃の裏側で肝臓や十二指腸に囲まれた、身体の奥深くにあります。その頭部はC型に屈曲する十二指腸に抱えられた状態で、尾部は脾臓に接しています。

 

 

「膵臓」は太いほうから、膵頭部、膵体部、膵尾部と呼ばれており、膵頭部は十二指腸と、膵尾部は脾臓と接しています。  「膵臓」はブドウの房のような形をした組織が集まってできています。そのため、「膵臓」の表面はブツブツしています。ブドウの房状の組織にはいくつかのブドウの粒状のものがついており、これを腺房といいます。腺房では膵酵素が作られており、この膵酵素は消化液の大事な成分となります。すい1

 

作られた膵酵素はブドウの枝に相当する導管に流れ込み、その過程で重炭酸液と混ざり合い、膵液になります。膵液は最終的に十二指腸に流れ込み、炭水化物、タンパク質、脂質の3大栄養素を分解する働きをします。このほか、「膵臓」にはインスリンやグルカゴンといった血糖値を調節するホルモンを分泌する大切な働きもあります。

 

 

「膵臓」の流れを詳しく見ていきましょう。

 

 

 

 

「膵臓」の役割① 消化液の分泌

「膵臓」は炭水化物、タンパク質、脂質を分解できる消化液を十二指腸に分泌しており、食べ物の消化に大きく関わっています。

この働きを食べ物の消化・吸収の流れにそって見ていきましょう。

食べ物は口から入ると、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸の順に進んでいきます。まず、口に入った食べ物は歯で噛み砕かれて細かくなり、唾液と混ざり合います。次に食道を通って胃へ送られ、タンパク質消化酵素と強力な胃酸で消化が行われます。胃で3~6時間消化されると、食べ物は粥状になります。

この状態になると、食べ物は十二指腸に送られます。  ここで気になるのは、強力な胃酸を含む食べ物が十二指腸に流れ込む事です。胃の中は粘膜で覆われており、強力な胃酸から守られるように作られていますが、十二指腸はそうではありません。

そのため、十二指腸の粘膜は胃酸による損傷を受けやすく、潰瘍が起こりやすいという特徴があります。  この強力な胃酸を中和するのが、「膵臓」から分泌される膵液です。膵液は弱アルカリ性であり、食べ物が十二指腸に入ってくるとすぐに分泌して中和する仕組みになっています。  この膵液によって十二指腸は守られているわけですが、「膵臓」に問題が起こり膵液が正しく分泌されなくなると十二指腸潰瘍が起こりやすくなります。

膵液は1日におよそ1000~1500mL分泌されています。  膵液にはタンパク質分解酵素、炭水化物分解酵素、脂肪分解酵素などが含まれており、食べ物の消化に重要な役割を果たしています。このうち、タンパク質分解酵素は「膵臓」の中ではまだ消化能力を持たず不活性状態となっており、十二指腸に分泌されてから活性化して消化能力を持つようになります。これは「膵臓」自身がタンパク質でできているためで、「膵臓」自身が消化されないようになっています。

この順番が何らかの原因でうまくいかず、「膵臓」の中でタンパク質分解酵素が活性化してしまうと、急性膵炎が起こってしまいます。

次回は「ホルモンの分泌」を見てみましょう。よく聞くインスリンが出てきます。

「膵臓」の役割② ホルモンの分泌

「膵臓」のもう1つの重要な働きが、血糖値を調節するホルモンを分泌する事です。「膵臓」はブドウの房状のものが集まってできていますが、これらは消化酵素である膵液を分泌するための組織が集まっているもので、ホルモンの分泌器官はこれら組織の中に点々と存在しています。

このホルモン分泌器官が点在している光景がまるで海に浮かぶ島に見えることから、発見者の名前を取って「ランゲルハンス島」と呼ばれています。  このランゲルハンス島は「膵臓」全体で100万個ほどあり、α細胞β細胞δ(デルタ)細胞と呼ばれる3種類の細胞が存在しています。これらの細胞はそれぞれ異なったホルモンを分泌しており、α細胞からはグルカゴン、β細胞からはインスリン、δ細胞からはソマトスタチンと呼ばれるホルモンを分泌しています。

この中で最も有名なのがインスリンで、名前を聞いた事がある人は多くいると思います。  インスリンは血液中のブドウ糖が効率よくエネルギーとして使われるように、ブドウ糖を細胞に取り込ませる働きがあります。そのため、食後に血糖値が上がると分泌され、血糖値が低くなると分泌が低下します。

このようにして血糖値はほぼ一定に保たれているのですが、糖尿病などによってインスリンの分泌が悪くなると、血糖値は常に高くなるほか、細胞はエネルギーを効率よく使えなくなってしまいます。  インスリンと正反対の働きをするのがα細胞から分泌されるグルカゴンです。グルカゴンは血糖値が低下すると分泌され、血糖値が上昇すると分泌が低下します。ブドウ糖は全身の細胞にとって重要なエネルギー源ですが、特に脳細胞はブドウ糖しか        エネルギーとして使うことができず、血糖値の維持は生命に関わる重要なことです。

グルカゴンは血糖値が低くなった際に肝臓に蓄えられているグリコーゲンをブドウ糖に分解し、血糖値を上昇させる働きがあります。  このように重要なホルモン分泌を行っている「膵臓」ですが、慢性膵炎や「膵臓」がんなどによって「膵臓」組織がダメージを受けると、ホルモン分泌が正常に行えなくなり、体に異常をきたすようになります。なかでもインスリンの分泌が低下すると、糖尿病を引き起こしてしまいます。食生活に問題がないのに糖尿病を発症したり、軽度の糖尿病が突然悪化した場合などは、「膵臓」の何らかの異常が考えられます。

「膵臓」がんは発見しにくいがんの1つですので、このような血糖値の異常が見られた場合は精密検査を受けるようにしましょう。

ちょっと説明が長くなったので、休憩を兼ねて最後にクイズです。

 

Q4.「膵臓」と関係ない働きをするのは、どれでしょうか?

1.血液中の糖分の調整を司るホルモンを分泌

2.血液中の糖分の調整を司る唾液を溜める

3.血液中の糖分の調整を司る胆汁を生産

4.食べ物を消化する酵素を分泌

 

 

正解は・・・・

2,3が「膵臓」と関係ない働きをします。

 

次回は最後で「膵臓がん」についてです。

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