放射線と医学Ⅱ|葛飾区亀有、金町の接骨・鍼灸院

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放射線と医学Ⅱ

健康の話
2016.04.21

chestxp

前回は放射線の概要とがん治療などに適用する場合の療法をざっと紹介しましたが、今回はその他の放射線療法を紹介していきたいと思います。

3,X線
最も一般的に知られているX線撮影では、X線照射装置とフィルムの間に体を置き、焼き付けて画像化します。
X線は感光板を黒く変色させるため、体がX線を通過させた部分では黒く写り、体がX線を阻止した場合には、その部分が白く写ります。
通常の診療では、前者の黒く写った部分を「明るい」、後者の白い部分を「暗い」と表現しますが、これは肺炎や腫瘍などでは、X線透過度が低くなってフィルムに白い影を落とすところからきた表現です。
X線の透過度が高い組織としては皮膚や空気(肺)、筋肉、軟骨などがあります。
逆にX線の透過度が低いものとしては骨や、組織をより明瞭に描き出すために入れる造影剤などがあります。
造影剤とは単純X線撮影ではよく写らない部位に注入して目的の臓器や組織の明確なX線像を得るために使われる診断用薬剤のことで、人為的にX線に対する吸収差を高め、物理的にX線吸収の多い陽性造影剤(バリウムやヨードなどの製剤)とX線吸収の少ない陰性造影剤(空気、酸素、二酸化炭素、窒素などの気体)があります。

4,CT
CTとはコンピュータ断層撮影(Computed Tomography)の略称であり、CTスキャン装置は、対象物内をX線が透過する際の「透過しやすさ」「吸収されやすさ」の違いを利用して、材質や構造を調べます。
異なる材料で構成された物質の場合だけでなく、同じ物質であっても、密度が異なるとX線の吸収係数にちがいが出るため、その差を計測することができます。
X線との違いはX線によって体の回りにぐるっと当てて得られた情報をコンピューターで計算し、格子の目のような2次元画像を作る方法で多元的なところが相違点といえます。
最近は検査の台を動かしながら複数の検出器を用いて撮影できる装置(MDCT)ができて、検査時間が大幅に短縮しました。
頸部から骨盤までおおむね25秒ほどで検査が終了します。
この為、広い範囲の検査にはCTが適しています。
ちなみによく比較されるMRIは、磁気を利用して、体内の水素原子の量と、水素原子の存在の仕方を検査する方法です。放射線の被ばくがないため、繰り返す検査や子供・妊婦の検査に適しています。
ただ検査の範囲が狭い、検査に時間がかかる (30分から1時間) 、骨の変化がわかりにくい、という欠点があります。
またペースメーカーを埋め込まれている患者さんには施行できず、また狭い場所に入るので、閉所恐怖症の患者さんにも不向きです。

X線やCTは今や体の状況を把握するのに身近にある必要不可欠な検査方法と言えます。
しかしながら漠然と理解しながらもその違いや役割・目的などまだ浸透していないのが現状と言えるのではないでしょうか。
今回はこれらをざっと簡単に紹介していきましたが、次回は放射線療法を取り囲む問題点や現状などを紹介していきたいと思います。

南千住院 後藤

 

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