冬虫夏草|葛飾区亀有、金町の接骨・鍼灸院

  • スタッフブログ
  • ひまわり堂について
  • 採用情報

スタッフブログ

ホーム > スタッフブログ > 南千住院 > 冬虫夏草

冬虫夏草

健康の話
2016.05.12

0

今日巷では数々の滋養強壮食品があふれていますが、その歴史を遡ればかなり昔から続いている食文化だといえます。
肉類に代表される動物性蛋白質、ヤマイモやナガイモを含めた自然薯類、夏場の風物詩である鰻などは一般的な食生活にも浸透しているのではないでしょうか。
元気がない時に回復力を高めてくれるこの健康力を高める滋養強壮の食べ物たち。
そんな中にも一風変わったものがいくつかあります。
そのひとつに冬虫夏草という漢方の生薬や中医学、薬膳・中華料理などの素材に用いられる冬虫夏草というものがあります。
今回はその冬虫夏草についてスポットを当てて紹介していきたいと思います。

 

冬虫夏草とは
冬虫夏草とはひとことで言ってしまえば、蛾(ガ)の仲間の幼虫に寄生するキノコの一種で、主にチベット高原やヒマラヤ地方の草原の地中にトンネルを掘って暮らす大型のコウモリガ科の幼虫に寄生します。
この種の蛾は夏に地面に産卵し、孵化して土にもぐりこみますが、このときに冬虫夏草属の真菌に感染すると幼虫の体内で菌がゆっくり成長します。
幼虫は約4年で成虫となりますが、幼虫の中で徐々に増えた菌は、春になると幼虫の養分を利用して菌糸が成長を始め、夏に地面から生えて地中部は幼虫の外観を保ちながら「冬虫夏草」の姿となります。

冬虫夏草の利用
中国では冬虫夏草の子実体を菌核化した宿主をつけたまま採集して乾燥し、漢方の生薬もしくは中華料理の薬膳食材として珍重してきました。

四川料理における利用では、下ごしらえをしたアヒルの腹に湯で戻した乾燥冬虫夏草を詰め、ネギ、ショウガ、紹興酒など加えてじっくり煮るスープ「虫草鴨子」が最も著名です。
他にも、スッポン、アワビ、雄牛の生殖器などと煮込む料理も供されており、冬虫夏草はこれらの料理としてじっくりと煮戻しても、あまり柔らかくならず、味らしい味も感じにくいとのことです。

また冬虫夏草を食材とする文化は本場中国だけにとどまらず、中国周辺の地域にも伝播しており、朝鮮半島では亀や冬虫夏草などを用いた八卦湯という料理が存在します。

他に生薬として健肺、強壮効果、抗がん効果があるとも言われ、薬酒を作る材料として、また、健康食品としてのエキスを抽出するのにも利用されます。

高値で取引される冬虫夏草の採取は、高原で生活するチベット人にとって、貴重な経済的収入源の一つとなっている一方で別の種類の虫草を偽って販売することや、形の似た植物や石膏で作った偽物を販売して問題となる事例もたびたび発生しています。
また販売の際はグラム単位で値がつけられているため、最近では金属粉を塗ったり液体を注入するなどして重くして販売されている例があり、例え本物でも混入物の影響で健康被害が出る可能性もあると指摘されています。

日本では食品、医療品のメーカーなどが大学や研究機関と協力して、品質と安全性に配慮した人工的に培養した冬虫夏草を生産、商品化する事例も見られます。
中でもサントリー、興和などが製造、販売しているサプリや、にちはら総合研究所が生産している津和野式冬虫夏草などが有名です。

このように稀少が故、様々なムーブメントを起こしている冬虫夏草ですが、気になるのはその具体的な価格ですね。
世間的には粉末を利用した数百円くらいのモノから、ずばり本体をそのまま販売する数十万円程度のものまで幅広くあるようです。
近頃、疲れ気味な方はとりあえず試してみるのも宜しいのではないでしょうか。

南千住院 後藤

 

ページトップへ戻る