腹痛について|葛飾区亀有、金町の接骨・鍼灸院

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腹痛について パート1

健康の話
2016.09.12

日常生活の中で、ちょっと食べ過ぎて消化不良でお腹が痛くなったり下痢をしたり、といった経験はよくあることですよね。またこのように原因が分かっていて痛みも大したことがなければ、しばらくすれば自然におさまることは経験上でよく心得ています。

しかし急に強い腹痛に襲われた時はどうすれば良いのでしょうか。

ここでは緊急性の高くない腹痛と緊急治療が必要な腹痛について頻度の高いものを取り上げました。急な腹痛の原因と対処法についての予備知識をチェックしておきましょう。

・様子を見て受診すれば良し!緊急性が高くない腹痛

急に強い腹痛が起こりますが、命には別条がなく救急治療の必要がない病気です。基本的に受診は診察時間内でかまいません。

・急性胃炎

急性胃炎は日常で誰もが経験することの多い病気のひとつです。胃の粘膜に炎症が起きて胃が痛みます。「胃が荒れる」とはまさにこのことです。

【症状】

上腹部の痛みが特徴です。
•吐き気
•嘔吐
•食欲不振

を伴うこともあります。炎症が強い時は吐血・下血もみられます。

【原因】
•ストレス
•暴飲暴食
•刺激物(香辛料・煙草・アルコール・カフェインなど)の過剰摂取
•薬(アスピリン系・抗生物質など)の服用

【対処法】

胃炎の原因を取り除けば回復していく病気です。上腹部の痛みがある時は刺激物の摂取を避け、1~2日間ほど通常の食事から消化の良い食事(うどん、おかゆなど)に切り替えて様子を見ます。

軽症の場合は市販の胃腸薬を服用するだけで回復します。薬剤師に相談して自分の胃に合ったタイプの胃腸薬を使ってください。

ただし腹痛が激しい時、吐血や下血を起こしている時は胃に潰瘍ができている可能性があるので内科、消化器科などを受診しましょう。

また市販の胃腸薬を2~3日服用しても回復しない場合も、薬の服用を中断して受診することをおすすめします。

急性胃炎を繰り返すと慢性胃炎を引き起こしやすいので、胃の弱い人は普段からストレスや暴飲暴食を避けるなど胃をいたわるように心がけましょう。

・急性腸炎・急性胃腸炎

腸はデリケートなため下痢を伴う腹痛は誰にも起こりやすいものですが、急に腹痛と下痢に襲われる場合は、第一に「急性腸炎」が考えられます。

さまざまな原因で腸の粘膜に炎症が起こり、腸が収縮と弛緩を繰り返すために強い腹痛が起こるのです。

また急性腸炎の時には胃の炎症を伴うことが多いものです。これを「急性胃腸炎」と呼んでいます。

【症状】

急性腸炎の症状は、下腹部のさまざまな場所がしぶるように痛くなったりやんだりを繰り返し、下痢を伴うのが特徴です。胃に炎症が起こると吐き気・嘔吐も伴います。

軽い腸炎は2~3回程度の下痢でおさまりますが、炎症の強い場合は1日に10回以上の下痢をしたり、便が原形をとどめず水状の下痢を引き起こしたりします。またウイルスや細菌の感染が原因になっている場合は、発熱する場合もあります。

たいていは1日~数日で自然に回復しますが、下痢や嘔吐が激しい時には脱水に陥ってぐったりしてしまうこともあります。

【原因】

腸炎の原因はさまざまです。多くは暴飲暴食による消化不良や一時的な体力低下に伴う腸の機能の低下で起こっています。

急性胃腸炎の多くはウイルスや細菌の感染で起こる「感染性胃腸炎」です。代表的なものにノロウイルス性胃腸炎、腸炎ビブリオ、乳幼児のロタウイルス性腸炎が挙げられます。

【対処法】

下痢が始まったら、腸を休ませるために1日ほど絶食をします。下痢で水分がどんどん奪われ脱水が起こりやすいので、水分だけはこまめに補給しましょう。白湯、イオン飲料がおすすめです。軽い急性腸炎ならこれだけで回復していきます。

できれば個人の判断で市販の下痢止めを使うのはやめましょう。下痢や嘔吐にはウイルスや細菌を体外に排出させ早く治す役割があり、感染性胃腸炎だった場合に下痢を止めてしまうとかえって悪化してしまうためです。

下痢と腹痛が激しい、または嘔吐や発熱が見られる場合は、内科、消化器科を受診し、急性胃腸炎の原因を特定してください。

ウイルス性の急性胃腸炎だった場合は嘔吐や下痢でウイルスをどんどん出して自然に回復するのを待つしかありませんが、細菌性の急性胃腸炎なら抗生剤の投与で治すことができます。

また体力のない乳幼児や高齢者は感染性胃腸炎の症状が重くなりやすいので、早めに受診して治療を受け、重症化を防いでください。

・過敏性腸症候群

時々急な下痢と腹痛が起こる人は、過敏性腸症候群かもしれません。過敏性腸症候群は器質的な異常がないのに便通異常が起こる腸の疾患です。

日本人の1~2割にみられ、慢性的な腹痛と下痢で受診する人のおよそ半数が過敏性腸症候群だといわれています。

いつ腹痛や下痢が起こるか分からないという不安から、外出できなくなったりうつ病を引き起こしたりすることもあるほど、本人にとっては深刻な悩みになりやすい病気です。

【症状】

過敏性腸症候群は、下痢や腹痛に加え次のような症状を伴うのが特徴です。
•電車やバスの中などトイレのない所で便意をもよおすことが多い
•会議や試験午前中に腹痛や下痢が起こりやすい
•排便すると腹痛がおさまる
•食欲はある
•休日、睡眠中は症状が出ない
•便秘型、下痢と便秘を繰り返す交替型もある
•腸内ガスが溜まりやすい

【原因】

過敏性腸症候群は、ストレスによる自律神経のバランスの乱れが原因で起こります。腸はストレスの影響が反映しやすく、不安や緊張があるとすぐに腹痛や排便異常が起こるのです。

「またトイレに行きたくなったらどうしよう」と不安が強くなることで、腸が過敏に反応し余計に症状が悪化してしまいます。

【対処法】

過敏性腸症候群の症状を自覚している人のほとんどは市販の胃腸薬で対処しているようです。しかし市販の胃腸薬では症状がなかなか改善しないことが多いので、内科や消化器科を受診して専門治療を受けることをおすすめします。

下痢型、便秘型、交替型のそれぞれの症状に合わせ、セロトニン受容体拮抗薬や消化管運動調律薬、また乳酸菌製剤や漢方薬などが処方されます。

合わせて自律神経のバランスを整えるために規則正しい生活を送り、暴飲暴食を避けて腸の調子を整えるよう心がけます。

ストレスで過敏性腸症候群を引き起こしている人は、ストレスの原因をはっきりさせて解決することも必要です。

・胆石

「胆石」の痛みは3大激痛のひとつともいわれ、右上腹部に七転八倒の激痛が起こることで知られています。

胆石は胆嚢の中に発生する石のような結晶で、それ自体は存在しても無症状であることが多いのですが、胆石が動いて総胆管などの細い部分に詰まると強い疝痛を引き起こします。

胆嚢と胆石が発生する箇所

【症状】

右のろっ骨の下に痛みが起こります。食後2時間後くらいに痛み出すことが多く、痛みの強さは鈍痛から疝痛までさまざまです。痛みの感じ方も次のように個人差があります。
•背中に放散する感じ
•右の肩甲骨が痛む
•右の肩が張る感じ
•腰痛が起こる

また吐き気や倦怠感を伴ったり、胆管の詰まりによる胆汁の細菌感染が原因で発熱することもあります。

胆石の痛みを肩こり、腰痛、心臓の痛みと間違えて受診する人もいますが、胆石かどうか簡易に見分けるならば、右上腹部を押した時に圧痛があるかどうか確認することもできます。

【原因】

胆石にはさまざまな種類があり、ほとんどがコレステロールの摂り過ぎで作られる「コレステロール結石」です。胆石は脂肪やカロリーの多い食事を好む人に起こりやすくなっています。

【対処法】

消化器内科または内科を受診するとよいでしょう。胆石があっても無症状ならば治療は急ぎません。経口胆石溶解剤を内服して胆石を小さく溶かし、自然に排出させることもできます。

また手術をせずにお腹の上から超音波を当てて胆石を粉砕する「体外衝撃波胆石破砕術」を行なうこともあります。

しかし強い腹痛に発熱・黄疸を伴う場合は胆嚢炎を起こしている可能性があるので、すぐ内科か消化器科を受診し治療を受けてください。胆嚢を摘出する手術が必要になります。

胆嚢は摘出しても体の機能に差し支えがありません。

薬や超音波の治療だけでは胆石が再発しやすいので、2度と胆石の苦しみを味わいたくないなら胆嚢を切除してしまうのが一番ですね。

・尿路結石

尿路結石は、尿路に結石ができる病気のこと。尿路とは腎臓・尿管・膀胱のことで、ほとんどの結石は腎臓と尿管に生じます。30~60代の男性に起こりやすい病気です。

尿路にできる結石の位置

結石が尿管をふさいで尿の流れが逆流した時、腎臓に高い圧力がかかるために激痛が起こります。その痛みは胆石・痛風と共に「3大激痛」と言われるほど強烈です。

【症状】

下腹部、腰、脇腹などに強い放散痛が起こるのが特徴です。また次のような症状を伴うこともあります。
•吐き気
•外陰部の痛み
•血尿
•残尿感

結石があっても自然に排出されてなくなることもあります。

【原因】

尿路結石の原因はさまざまですが、主に次の原因で起こることが多くなっています。
•尿路の細菌感染
•尿流停滞
•内分泌異常
•ストレス
•食生活
•先天的な体質

【対処法】

尿路結石の特徴的な痛みが起きたら泌尿器科を受診します。

痛みを止める治療を行なってから尿検査、超音波検査などで結石の状態を確認し、内視鏡または体外衝撃波で結石を粉砕します。これらは開腹手術を用いず体に負担をかけず結石を小さくする治療法です。

結石は再発しやすいので、過去に結石の見つかったことのある人は再発防止のために次の対策を実践しましょう。
•水分を1日に2リットル飲む
•塩分を控える
•カルシウム・ビタミンCをしっかり摂取する
•寝る前に食事をしない
•適度な運動をする

次回は治療が必要な腹痛についてです。

金町院 井上

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