脊髄 Part 4|葛飾区亀有、金町の接骨・鍼灸院

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脊髄 Part 4

健康の話
2016.11.24

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過去のブログで長々と代表的な脊髄の疾患等を説明してきましたが、今回は最後にふさわしい脊髄を取り巻く環境の今後について述べていきたいと思います。

人工の脊髄
前回は脊髄が起こす重篤な損傷として”脊髄損傷”をとりあげてきました。
おさらい的に説明すると脊髄のメインである中枢神経系がダメージを受けるとそれによって支配される運動機能や感覚機能に失調が起きるというものです。
中枢神経系は末梢神経系と違い、再生能力を持たない為に一度損傷してしまうと元には戻らないというのが定説でした。
しかしながら最近の医学的成果でその脊髄における中枢神経系を電気によってリカバーするという方法が発明されました。

これは手足を動かすための脳からの電気信号を、脊髄の傷ついた部分を迂回(うかい)して伝える「人工神経接続」技術を 開発したというもので、自然科学研究機構・生理学研究所(愛知県岡崎市)がその論考を発表しました。
脊髄を傷つけて手がマヒしたサルで実験したところ、コンピューターをバックグラウンドにした人口神経機能の調整によって手の力でレバーを動かせるようになったそうです。
しかしながらその電子回路を切ると、脳からの信号は確認できても手を動かせない状態に戻ったそうです。

また研究チームはコンピューターの代わりに電池で動く小型の電子回路(縦五センチ、横三・五センチ、厚さ一センチ)を使う実験にも成功すているので、将来的には体内にチップを埋め込むなどの小型化も可能であると報告しています。
脊髄損傷や脳損傷の有効な治療法になる可能性があるとのことで、西村准教授は「ロボットアームや義手を使う方法も研究されているが、運動まひの患者は元通りになりたいと思うもの。この方法なら、自分の体を思い通りに動かせる利点がある」と話しています。

またスイスのEPFL大学は、脊髄を損傷して歩けなくなったラットの脊髄に、電気配線と化学物質のマイクロ流路を備えた人工脊髄「e-Dura」(duraは、脳や脊髄の硬膜)を埋め込むことで、歩行能力が回復したと、論文を学術誌「Science」に発表しました。
e-Duraによる脊髄組織の損傷や炎症はないとのことで、将来的には「脊髄損傷のほか、パーキンソン病の治療やペインクリニック、てんかんなどの治療にも利用できる可能性がある」(EPFL)としています。

このようにいままで難治とされていた脊髄の疾患も現在では治療法が徐々に確立され、希望の光が見えてきました。
医学の発展が進歩するとともに難病をも治療できるという可能性に今後は期待していきたいと思います。

南千住院 後藤

 

 

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