凍傷について|葛飾区亀有、金町の接骨・鍼灸院

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凍傷について

オレンジ堂整骨院・鍼灸院
2016.12.28

0℃以下の環境で皮下の血管は収縮を始めるが、これは中枢体温を逃がさないための保護作用である。極度の低温もしくは長時間の寒冷下にさらされるとこの保護作用によって皮下の血行は極端に悪化し、部位によっては血行不全に陥る。こうした部位はやがて凍ってしまう。低温に血行不全が重なることによって体組織は凍結し深刻な損傷が生じるのである。凍傷は心臓から遠い部位および寒冷にさらされる表面積が大きい部位に最も生じやすい。また積雪期の山や高山では凍傷になる危険性が最も高い。好発部位としては四肢の指が最も多いが、耳や鼻、頬などにも発生する。

凍傷は早急に治療されなければ組織傷害は不可逆的なものとなる。凍傷に冒された部位は組織の虚血によって最初は紫色に変色し、低酸素状態により神経障害を生じ知覚が失われる。初期の神経障害は可逆的であるが、神経組織が壊死すると不可逆的になる。病状が進行すると治療を開始しても、水疱を生じるなど火傷による組織壊死に似た状態になる。火傷と同様に凍傷による損傷部位は易感染性であり、表皮が切れたり破れたりしていないか特に注意してチェックしなければならない。創部の感染壊疽に至る可能性を増やす。壊疽に至った場合は病変部位は黒色化し、腐敗するかミイラ化するので切断や離断が必要となる。鼻が壊死した場合は顔面形成術が必要となる。

20世紀後半頃までは、凍傷部位に対しては、急な加温を避け、少しずつ温度を上げて行くのがよいとされていたが、その後、早急に加温する方が効果的であると認識されるようになった。

凍傷を治療するときは患者を温かい場所へ移動して治療を受けさせる。凍傷部位は40℃から42℃くらいの湯に浸けるか、それが不可能な状況なら凍傷に冒されていない人の皮膚に接触させて温める。これは患部に知覚と運動機能が戻るまで続けるが、この過程で神経が解凍されるに伴ってしばしば激しい痛みが生じる。凍傷部位に含まれる氷の結晶が周囲の組織を傷つけるおそれがあり、決して凍傷部位をこすったり、叩いたり、振ったりしてはならない。温める処置は一定時間継続して行わなければならない。一度溶けかけた後に再凍結すると損傷をさらに悪化させるからである。

医療機関に収容された場合は、プロスタグランジン製剤や抗血小板剤、抗生物質、ステロイドなどの投与が行われるが、あくまで治療の基本は加温である。

追加治療として高圧酸素療法を行うと、組織の低酸素症を防ぎ浮腫を軽減することにより壊死に瀕している細胞のviabilityを向上させ、もっと多くの組織を壊死から救うことができるかもしれない。しかし症例報告はあるものの、実際にその効果を証明する研究はほとんど行われていない。

 

オレンジ堂整骨院 田仲

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