冬は何故眠いのか?
- 健康の話
- 2017.01.26
こんにちは!
どうしても寒さが募ってくると人間は眠さが増すような気がする今日この頃です。
各有私も朝起きるのがやはりほかの季節に比べて格段につらいのも事実。。。
というわけで気になったので科学的にはどうなのか調べてみました。
理由① 副交感神経
私たちの身体の機能には外界からの刺激に対して反応する
自律神経(交感神経と副交感神経)があるのですが、緊張した状態や活動が活発な状態の時は(交感神経)が優位に働いていて(副交感神経)が優位に働くとリラックスした状態(入浴後などがそうですね)になります。
これら自立神経は昼・夜は勿論、季節にも左右されます。
夏は(副交感神経)が優位、冬には(交感神経)が優位に働きます。
春など季節の変わり目に体調不良を訴える人が多いのは、春は交感神経優位から副交感神経優位へ、秋は副交感神優位から交感神経優位へと切り替わる時期だからです。
冬季は本来、交感神経が優位です。
ところが寒い場所から暖かい部屋に移動したりすると、寒さで緊張した交感神経が鎮まって副交感神経が活発になるので、その様な時に眠気が起きるのかも知れませんね。
理由② 冬季うつ
「冬季うつ病」とは、季節によって抑うつ状態が出る「季節性感情障害」の一つです。
秋または冬に抑うつ状態が始まり、春になると治ってしまうか、人によっては軽い躁状態になるのが特徴。
比較的若い女性に起こりやすく、毎年くり返し起こる傾向がありそうです。
主な原因は日照時間。
眠気を引き起こすホルモン=メラトニンは、暗くなると分泌が活発になりますが、日照時間が短いと、メラトニン分泌のタイミングがずれるor過剰になり、常に眠けを起こすのです。
このため「冬季うつ病」は、極端に日照時間の短い北欧や、雪の多い地方などで多くみられ、日当たりの悪い部屋に住んでいる人も陥りやすいといわれています。
対策-眠気を克服するには
そんな困りものの冬場の眠さですが、いくつかこれらを克服する対策法があります。
①日光を浴びる
うつ病の原因は脳内の神経物質の一つであるセロトニンの量に関係すると言われています。
そのセロトニンは日光に当たることで増やせると言います。
昔、お年寄りがっ冬場に縁側で日向ぼっこしていたのも理にかなっているのですね。
具体的にはできるだけ朝の早い時間帯の朝日を1時間程度浴びる。
7時台に1時間程度のお散歩でOKです。
②ビタミン・タンパク質を摂る
セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンからつくられ、その吸収には炭水化物やビタミンB6が必要です。
食事は炭水化物を中心に、肉、魚、大豆などのたんぱく質を欠かさず、ビタミンB6を多く含む青魚やレバー、バナナなどを積極的に取り入れましょう。
以上の様な方法をとって何とか冬場を乗り切りましょう!
南千住院 後藤