もち麦の力~part3
- 健康の話
- 2017.03.02
◆肥満ホルモン「インスリン」の分泌を抑える効果◆
もち麦に含まれている食物繊維「βグルカン」は、一緒に食べた食事の消化吸収を抑える働きを持っています。
この働きが、肥満ホルモン「インスリン」の分泌を抑えてくれるのです。
インスリンは糖尿病の治療に使われる薬剤として、一般的に知られていますが
もともとは人間の体内で作られているホルモンの一種です。
血中の糖分が急激に増えた際に分泌されるため、血糖値を下げる糖尿病の治療にも使用されているのです。
ただし、血中から取り除かれた糖分は、脂肪として体内に蓄えられます。
つまり、インスリンが分泌されればされるほど、太ってしまうということです。
では、インスリンの分泌を抑えるためにはどうすればいいのかというと、血中の糖分を急激に増やさないことが重要とされています。
血中の糖分が急激に増える原因は、早食いや消化吸収されやすい食べ物・飲み物を摂取しているためです。
βグルカンは消化吸収を緩やかにする効果を持っているため、もち麦を通常の食事と一緒に食べるだけで、血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪の増加を防ぐことができます。
◆大腸がんを予防する効果◆
近年、研究が進み、もち麦に含まれるβグルカンには、がんを予防する効果があることがわかりました。
また、βグルカンは免疫力をアップさせる効果も持っている食物繊維です。
腸の免疫力を高めることで、大腸がんの予防だけでなく、十二指腸潰瘍や食中毒の予防にも繋がります。
◆透明感のある肌に!もち麦の美肌効果◆
もち麦は食物繊維だけでなく、ミネラルやビタミンも豊富に含む穀物です。
ミネラルは
- 糖質
- 脂質
- タンパク質
- ビタミン
と並ぶ五大栄養素のひとつです。
ミネラルが不足すると体の調整機能が低下して、肌トラブルを引き起こすだけでなく、健康にも大きな悪影響を及ぼしてしまいます。
ですが、ミネラルは人間の体内で作り出すことができないため、食べ物から補うことでしか補給することができません。
特に、現代人は常にミネラルが不足しがちであると言われています。
ダイエットで食事制限を行なっている人は、なおさらミネラル不足に気をつけるべきでしょう。
もち麦ダイエットであれば、ミネラルを十分に補給しながらダイエットを行なうことができます。
他にも、もち麦は抗酸化作用とアンチエイジング効果で有名なポリフェノールや、肌の炎症を抑えて吹き出物やニキビといった肌トラブルを予防するビタミンB2など、多くの美肌成分を含んでいます。
食物繊維も見逃せない美肌要素です。
胃腸が荒れると吹き出物ができやすくなるというのは有名な話で、便秘が長く続くと肌トラブルを引き起こしやすくなります。
もち麦に含まれる食物繊維で便秘を解消して、腸を健康に保つことによって、肌の新陳代謝も活発になり、ターンオーバーも正常化されるため、透明感のある美肌を手に入れることができるのです。
後は一度試してみることが大切だと思います。
自分は玄米からもち麦に完全に移行するか迷っています。
これだけ良い事尽くしなので試さない理由がないかな?と思っています。
ただ、食べ過ぎにはご注意ください。もち麦は体に良い食べ物ですがカロリーゼロ食品ではなく
食べ過ぎると太ってしまいます。また食物繊維が豊富なため、お腹が緩くなることも・・・。
そういった場合、無理に続けても良い結果は出ないので体調に注意しながら徐々に増やしていきましょう!
南千住院 本間