ユマニチュード|葛飾区亀有、金町の接骨・鍼灸院

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HUMANITUDE

亀有南口分院
2017.07.08

先日、ある講習でお会いした産業カウンセラーの方々とコミュニケーションの取り方について色々と話す機会がありました。

その中で認知症の方とのコミュニケーションについての話題も出ました。

『ユマニチュード』『バリデーション療法』など認知症ケアについて情報交換をさせていただきました。

そこで、今回は『ユマニチュード』について少しお話したいと思います。

 

『ユマニチュード』は、「ケアする人とは何者か」という哲学に基づいた認知症ケアの手法です。

いまから約35年前、体育学を専攻するフランス人のイブ・ジネストさんとロゼット・マレスコッティさんによって作られました。

「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つのコミュニケーションを柱とし、150を超える技術から成り立ちます。

現在フランスでは400を超える医療機関や施設がユマニチュードを導入しており、ドイツやカナダなど世界中にも広まり日本にも2011年から導入されました。

 

ユマニチュードの基本は、「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの手法を組み合わせて行うことです。

例えば、「見つめながら会話位置に移動する」「アイコンタクトが成立したら2秒以内に話しかける」といったもので、150の手法があります。

 

手法の基本である4つの柱

「見る」

ユマニチュードでも特に大事とされています。認知症になると視野が狭くなるため、まずは本人の視界に入って自分の存在を認識してもらうことが大切になります。

同じ目線の高さで、20㎝ほどの近距離で、親しみを込めた視線を送ります。

ユマニチュード考案者のジネストさん曰く、「見ないのはいないと同じ」。

視線を合わせることで言葉で説明するよりも早く、確実に「私はあなたの味方です」ということを伝えられるのです。

 

「話す」

ユマニチュードでは例え反応が返ってこない方に対しても積極的に話しかけ、常にポジティブな言葉を加えます。

ケアするときも「今からお口の中をきれいにしますね」などといった実況するようにゆっくりと声掛けをします。そうすることで単なる作業ではなくて心の通ったケアになるのです。

 

「触れる」

人間関係を親密にさせる上でボディタッチは非常に効果的と言われてますが、ユマニチュードでも触れることを推奨しています。

ケアするとき本人の背中や手を優しく包み込むように手のひらを使って触れることで安心感を与えます。

このときも無言で触れるのではなく優しく声をかけながらそっと触れることが大切です。

 

「立つ」

考案者のジネストさんが「自分の足で立つことで人の尊厳を自覚する」と語っている通り、ユマニチュードでは最低1日20分は立つことを目指しています。

立つことで筋力の維持向上や骨粗鬆症の予防など身体機能を保つ効果があるのと同時に、他の人と同じ空間にいることを認識することで「自分は人間なのだ」という実感にも繋がります。

 

ユマニチュードにはやってはいけない行動があります。

・腕などを突然つかむ

・視界に入りにくい横や後ろから声をかける

・無理やり立たせようとする

介護する側の方からするとついつい何気なくやってしまうことですが、認知症の方にとっては不安や恐怖を煽る行動になってしまっています。

意識して避けるよう心がけましょう。

 

このように4つの手法を柱に行われるユマニチュードは、認知症の方を「病人」ではなく「人間」として接することで、認知症の方と介護者の方との間に信頼関係が芽生え周辺行動が改善されるという効果があるといわれています。

 

「目と目と合わすこと」「会話をすること」「触れ合うこと」は認知症の方に限らずコミュニケーションの基本で、ごく当たり前のことです。

コミュニケーションを介して相手との信頼関係を築いていく大切さをユマニチュードが改めて気づかせてくれました。

 

みなさんもどこかこころの片隅に留めて機会があったら活かしてみてください。

 

 

南口院 いたばし

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