パーキンソン病①|葛飾区亀有、金町の接骨・鍼灸院

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パーキンソン病①

金町院
2018.11.05

・パーキンソン病とは

例えば手を動かそうとするとき、脳から「手を動かせ」という指令がいくつもの神経細胞を経由して手の筋肉まで伝わります。脳内で指令を伝える物質の一つにドーパミンがあります。パーキンソン病にかかると、ドーパミンを作る神経細胞に異常なたんぱく質がたまって細胞が徐々に死に、ドーパミンが減って指令が伝わりにくくなります。体の震えや筋肉のこわばり、動作が緩慢(かんまん)になるといった症状が表れます。時間の経過とともに徐々に進行していく病気のため、初期症状を早期に発見し、適切な治療を行うことで進行を遅らせることが重要です。

日本国内では1000人当たり1~1.5人と言われ、約16万人いると推定されます。おおむね40~50歳以降に発症し、若い人でこの病気になる人はまれです。70歳以上の高齢者での有病率は約1%で、高齢者では決して珍しい病気ではなく、今後の高齢化の進展で患者さんが増えることが懸念されています。進行性ですが、この病気が直接の原因で死に至ることはありません。米俳優のマイケル・J・フォックスさんや、ボクシング元世界王者の故ムハマド・アリさんが患者として知られています。40歳以下でかかることもあり、若年性(じゃくねんせい)パーキンソン病と呼ばれます。

パーキンソン病では脳の中脳の一部である「黒質」が変性を起こすことで、黒質で作られる神経伝達物質のドーパミンが減少します。神経伝達物質は脳からの指令が電気信号として神経細胞を伝わっていく際に、神経細胞と神経細胞の隙間(すきま)で電気信号の内容を伝える物質です。そのうち、ドーパミンは、運動調節、認知機能、ホルモン調節、感情・意欲・学習などにかかわると言われています。ドーパミンの量が減少すると、さまざまな影響が表れますが、運動の調節が難しくなると、結果として最初にお話ししたような特徴的な運動障害が発生します。治療法が確立していない時代は、そのまま寝たきりになってしまうことすらありました。

黒質が変性を起こす原因はまだ不明なため、完全な治癒は望めません。現時点では減少したドーパミンを薬で補うことなどで進行を遅らせることが治療の中心となります。もっとも最近では治療薬の種類も増加し、適切な治療を行えば寝たきりのような状態になることは極めてまれです。

これまでの研究では、ドーパミン量が正常時の20%以下に減少すると症状が表れるとされています。この時期に表れる初期症状にいち早く気づき、治療をより早く始めるほど、それ以降の病状の進展を遅らせることができると言われています。

次回はパーキンソン病の主な症状についてお話します。

金町院

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