パーキンソン病②|葛飾区亀有、金町の接骨・鍼灸院

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パーキンソン病②

金町院
2018.11.12

・パーキンソン病の主な症状

典型的な初期症状としては、じっとしている時に片側の手足がふるえる(安静時振戦)▽歩き出すときの最初の1歩がうまく踏み出せない▽歩行中の歩幅が小さくなる▽小声になる▽体に柔軟性がなくなる--などが挙げられます。しかし、これはあくまでも教科書的な症状で、実際に診療をしていると、こうした典型的症状がなくとも、精密検査を行うとドーパミンの量が著しく減少していることが分かって、パーキンソン病と診断するに至った症例は少なくありません。

上記のような典型的症状以外で、パーキンソン病を疑うべき症状にはどのようなものがあるのでしょうか。例えば、

(1)体中がふるえているように感じる

(2)レム睡眠障害

(3)起立性低血圧

(4)便秘

(5)嗅覚の低下

などの症状を訴えた高齢者では、後にパーキンソン病と診断される患者さんが一定割合おられます。

「体中がふるえているように感じる」というのは、「患者さん自身がそのように感じる」ということです。そのように言いながら、自分自身で手を観察しても、医師の目から客観的に観察しても、ふるえがあるとは思えない状態がほとんどです。

「レム睡眠障害」とは、それまで睡眠に問題がなく、大きなストレスもないにもかかわらず、突然悪夢を見るようになる▽睡眠中に大声で暴言のような寝言を言う▽まるでけんかでもしているかのように手足をバタバタさせ、時にはそばで寝ている家族をたたいたり蹴とばしたりする症状です。「起立性低血圧」は立ち上がった時にめまいやふらつきが起こり、時には失神に至るようなことすら起こりえます。

レム睡眠障害と起立性低血圧は従来、パーキンソン病を発症した患者さんが、病気の進行過程で合併しやすい症状と言われていましたが、それとは逆にパーキンソン病の発症に先行する形で出現することもあるのではないかと、私は疑っています。

便秘は高齢者では起きやすい症状ですが、日常生活での繊維質や水分摂取、運動習慣などでは問題が見られないのに、突然便秘になったケースなどは要注意です。

これら五つの症状のどれかが該当する場合はパーキンソン病の疑いを考えて良いと思いますし、二つ以上など複数の症状が該当する場合はなおのことパーキンソン病を疑って、神経内科などの専門医を受診することをお勧めします。

・約4割が認知症を合併

また、パーキンソン病では病気の進行とともに認知症を合併することが多いのも特徴です。米国の西ロサンゼルスVAメディカルセンターの研究者が、パーキンソン病と認知症との関係を追究した27の研究をまとめた結果では、パーキンソン病患者さんの約4割が認知症を合併していることも分かっています。認知症を合併すると日常生活に著しく支障をきたすことは明らかですから、この点からもパーキンソン病の初期症状に気づき、早期に治療を行うことは極めて重要といえるでしょう。

治療法はドーパミンを補う薬を飲むのが基本です。しかし、飲み続けると効きにくくなり、飲み過ぎると体が勝手に動くなどの副作用もあります。手術で脳内に電極を埋め込み、電気刺激で指令を伝えやすくする方法もありますが、効果は次第に薄れます。

しかし今回、京大病院が作製・備蓄している他人由来のiPS細胞から作った神経前駆細胞を、患者の左脳に約240万個注射して移植しました。手術は約3時間で終わり、脳出血などはなかったそうです。今後、移植した細胞が神経細胞になってドーパミンを出し、パーキンソン病の症状を和らげるか効果を確認します。5年後の保険適用の承認を目指しています。

金町院

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