回想法|葛飾区亀有、金町の接骨・鍼灸院

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思い出を語るに年齢は関係ない

亀有南口分院
2018.12.08

先日、認知症の方への心理療法について調べることがあったので

こちらで少しお話したいと思います。

 

 

1960年代、アメリカの精神科医ロバート・バトラーによって

『回想法』という心理療法が開発されました。

 

当初、回想法は高齢者のうつ病の治療法として導入されてましたが

後に認知症の治療に対しても実施されるようになりました。

 

さらに近年では、認知症の「治療」よりも

「予防法」として注目されるようになり

病院・施設だけでなく自治体の介護予防事業など

地域の取り組みとして活用されるようになっています。

 

 

 

そんな回想法はどのようなものかと言いますと

本人の若い頃や子供の頃に使用していた物や写真などを用意して

それについて本人に語ってもらい

聞き手はその語りに耳を傾けるというものです。

 

回想法の特色として昔の物や写真などを見ることで

昔の記憶を蘇らせることにあります。

 

過去の出来事を思い出すことによって

自分の人生を見つめ直すきっかけとなり

日々の生活への意欲を回復させることにも繋がるのです。

 

また、昔のことを思い出して人に話すという行為は

脳を活性化させることにもなり

更に、「懐かしい話を共有できる人がいる」と感じることは

高齢者に精神的な安定をもたらしてくれます。

 

認知症の症状として、直近の出来事は忘れてしまっても

自分の若い頃や子供の頃の記憶は残っていることが多いので

「過去の事は覚えている」という認知症の特性を活用するには

回想法はとても有効な心理療法といえます。

 

 

 

回想法は心理療法といっても難しく考えなくて大丈夫です。

写真・アルバムや懐かしいおもちゃなどを用意して

何気ない会話から始めて本人に自由に話してもらいましょう。

 

1対1の面談方式で行ってもいいですし

6~8人のグループでお茶やお菓子などを用意して

皆さんで楽しく思い出話に花を咲かすのもいいでしょう。

 

 

 

 

ここで回想法の注意点をいくつかあげます

・無理強いしない

本人の過去の体験を語ってもらうわけですが

必ずしも楽しいことばかりではないと思います。

嫌な思い出や話したくない過去について

無理に聞き出すようなことはしないでください。

 

・否定しない

回想法では過去の出来事を正確に語ってもらう必要はありません。

細かい年号や出来事の理解が間違っていることもあるでしょう。

そういう場合は指摘して訂正することは控えましょう。

聞き手は本人の語りを否定せず傾聴に徹する姿勢が大切になります。

 

・他言しない

回想法で得た情報は本人のプライバシーに関わることです。

聞き手や参加者は他言しないよう最大限の配慮をしましょう。

 

 

 

これまで

認知症の予防としての回想法について述べてきましたが

聞き手が傾聴の姿勢に徹していれば

年齢問わず思い出話を語ることは

精神的安定に効果的だと思います。

 

皆さんも是非楽しみながら回想法を試してみてください。

 

 

 

 

 

南口院 いたばし

 

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