汗について【1】
- 健康の話
- 2015.10.19
【1】良い汗・悪い汗とは! おはようございます!金町院の杉山です! 今回のテーマは「汗」です! 汗といえば「不快」「臭い」などのマイナスイメージが多く、嫌われモノになっていますが、我々の身体に必要な大事な生理現象なんです。 では、“良い汗”“悪い汗”とは どのようなものなのでしょうか? その前に、汗はどのように作られているのかというと・・・ 汗の原料は血液であり、まず血液は汗の出口である汗腺に取り込まれます。 その後、水分以外の成分(ミネラルなど)のほとんどは再び血液中に戻されます。そのミネラルの再吸収がスムーズに行われているかによって、“良い汗”“悪い汗”の違いが生まれてしまうのです。 <良い汗>
- ミネラル分は再び血液中に吸収されているため、成分のほとんどを水分が占めている→さらっとしていてベタつきやニオイが少ない。
- すぐに乾く →蒸発するときに体から熱を奪うため、体温を下げることができる。
<悪い汗>
- ミネラル分が再吸収されず多く含まれている →皮膚についた菌の養分となりニオイの元となる。また体からミネラル分が失われると、体調不良(熱中症など)の原因となる。
- 大粒でダラダラ流れる →蒸発しにくい為、体温を下げる能力が低い
では、どうして現代人はこのように“悪い汗”をかくことが多くなってしまったのでしょうか? 人間の身体には約200万~500万の汗腺が存在すると言われますが、実は、その半分近くが普段は活動していません。 運動不足だったり、冷房のきいた室内ばかりにいたりすると、体は汗をかく必要が無くなってしまい、 活動している汗腺の数がさらに減ってしまいます。 活動している汗腺の数が減ると、一つの汗腺は他の休んでいる汗腺の分まで働かなければなりません。 すると、ミネラル分を血液へ十分に戻すことができなくなり、 べたべたとした悪い汗をかいてしまうのです。 汗を沢山かいて困るという人も、実は汗腺が衰えて全身から汗をかけず、顔やわきの下など体の限られた部分からどっと悪い汗をかくため、大量の汗をかいていると思い込んでいることが多いようです。 しかし、日ごろから汗をよくかくようにしていれば、休んでいる汗腺も活動を始めます。 活動している汗腺の数が増えれば、一つ一つの汗腺が役割をしっかりと行うことができるため、良い汗が作れるというわけです。 では、どのようにすれば“いい汗”をかけるのか? 改善法、対策は次回に続きます。お楽しみに!