東洋医学についてpart2
- 健康の話
- 2015.11.06
こんにちは!西川整骨院の渡辺です。
今回は東洋医学の統一体観についてのお話です。
統一体ってそもそもなんなのかと問われると、統一された全体。全体を統べているさま。とか、心身統一ができて深いリラックスが得られ、強い気が出ている状態などという言葉をインターネット上で見つけましたが、読んで字の如くかと・・・
今回お話しする東洋医学においての統一体とは、人と自然を統一体として捉えるということになります。
うーん・・・どういう意味?と思われるかと思いますが、東洋医学においては大きな統一体を宇宙と考え人間も宇宙を構成する1つの要素になるということです。更に細かく人間の体内部の組織も同様のことが言えると考えます。
人間の体内において臓腑、組織、器官はそれぞれの機能は異なりますが、生理的に互いに連絡しあい五臓を中心に人体全体で統一体を形成しているということになります。
ですので、1つ1つが独立しているわけではなく、連絡しあい、影響しあって有機的な統一体となっているこのような考えを統一体観というそうです。
自然や宇宙、人体内部の組織まで同じ原則という考え・・・奥が深い東洋医学!!
もっと分かりやすく話すと、宇宙や自然は不動のものではなく、常に変化を続ける流動的なものだということです!!(また大きい話題に戻りました・・・)
季節の移り変わりや朝→昼→夜といった1日の流れも変化していきます。もちろん人体内部も同じように変化します。
変化といってもそんなに難しいものではありません。皆さんも聞いたことがあると思いますが陰陽という言葉です。
世の中のあらゆるものを陰と陽の2つの性質に分けて対立する関係です。
陽とは:明るい、熱い、活動的という性質
陰とは:暗い、冷たい、静かという性質
陰と陽はどちらも変化しながら役割を交代しています。陽の勢いが極まれば、陽を抑制しようと陰が強くなり、逆に陰の勢いが極まれば陰を抑制しようと陽が強くなります。
しかし、陰と陽もバランスを崩すこともあります。その際に用いられる言葉が偏勝と偏衰という言葉です。偏勝とはどちらかが限界を超えて強くなることで、偏衰は逆に限界を超えて弱くなることです。
人間の体も自然と同じく陰と陽で支配されると考えられています。季節や時間などに応じて体の中でも調節されています。
例えば、夏が近づけば体の中の陽が強くなりすぎないように発汗しやすくなり、逆に冬が近づけば汗腺を閉じて、内部のエネルギーを外に逃さないようにしています。しかし、急激な変化が起きると陰陽の調節が間に合わず、偏勝若しくは偏衰になり、病気に直結していきます。
難しい内容だと思いますが、色々と調べると面白くなってくるのが東洋医学だと思います。まだまだ先は長いですが、地道にやっていこうと思います(笑)
最後におまけで陰陽を更に詳しく掘り下げてみました(~_~;)
陽:天、太陽、昼、外向き、運動、剛、男性、上半身
陰:地、月、夜、内向き、静止、柔、女性、下半身
です。ではまたm(_ _)m