東洋医学part5
- 健康の話
- 2016.01.08
こんにちは西川のわたなべです。
早いもので第5回の東洋医学の時間です(笑)
今回は気の概念についてお話をさせていただきます。
気とは何か・・・?気は東洋医学でよく使われる用語ですが、もともとは古代中国の哲学や思想から生まれた言葉です。
気については昔から様々な解釈があり一つの考え方にするのは難しく、最近の東洋医学では物質として考えられることが多いようです。
気は宇宙を構成する基本単位で、気が動き変化することで、物事の事象が生まれているとされています。人間も例外ではなく、気が人体を作り生命を維持しているとされています。
人体の気は、腎中の精(精気)、水穀の精微(精気)、清気の3ついずれかから作られます。
腎中の精・・・両親から受け取ってそのまま腎に保存されている先天の精のこと
水穀の精微・・・飲食物が脾と胃で消化吸収されることで作られた水穀の精気。即ち後天の精のこと
※先天の精は使われると減るが後天の精によって補われます
清気・・・肺によって自然界から吸入された気のこと
人体の気は腎・脾・肺の3つ臓で作られているため、これらの臓が正常に働かないと気のめぐりが悪くなったり、気が不足したりします。
その中でも水穀の精微を作り出す脾と胃の働きが重要です。※参照
気を更に細かく分けていくと人体の中で存在する場所や働きで4つに分けられます。
元気・・・最も重要な基本的な気です。東洋医学では原気や真気とも言われます。
主に先天の精が変化したもので、生まれた後は後天の精によって補完されます。
全身至る所に分布し、それぞれの組織を機能させる生命活動の基本になる気です。
宗気・・・胸中にある気です。水穀の精微に清気が結合したものです。
心臓を規則正しく拍動させしっかり呼吸させ、血の循環をコントロールしています。
また、見る・聞く・話す・動くといった身体の機能とも強く関係してきます。
営気・・・水穀の精微から出来る栄養分が多い気です。血と一緒に循環して全身に栄養を補給します。
営気と血をまとめて営血と呼ぶことも多く、脈外に漏れ出ることはほとんどありません。
衛気・・・おもに水穀の精微から出来ます。皮膚から身体の奥まで全身くまなく分布しています。
体表面を保護して邪気の侵入を防いだり、汗腺を開閉して体温調節もしています。また、臓腑を温めるなどの働きもあります。
このように色々と難しく書いて見ましたが、皆さんもお気づきの通り今出来ることで大事なことがあります。
それは・・・しっかりバランスよく食事をしようということです(笑)
後天の精は飲食物から消化吸収された気ですし、先天の精を補ってくれる大事な存在です。無理な食べ過ぎはよくないと思いますが、しっかりと食事を取りましょう!!
それではまたの機会にm(_ _)m