あなたは何月生まれ?生まれ月にみる健康運☆
- Let‘s整骨院
- 2016.01.19
もうすぐ2月になりますが…「季節と健康」に注目した情報をお送りします\(^o^)/
「夏生まれだから暑さには強い」なんて自慢(?)する人がいる。
これは、夏に生まれると汗腺の数が多くなり体温調節が利くという科学的根拠もあるらしい。
生まれ月占いなどと同じように、あくまで“お楽しみ”の類いかと思ったら、
実は結構な数の研究者が、かかりやすい病気と生まれ月・生まれた季節との関係性を、
冗談抜きで調べている。
最近そうした研究に、
「夏に生まれた子どもは冬生まれより出生時の体重が多く、身長が高い大人になる。おまけに健康」
という結果が仲間入りしている。
夏生まれは冬生まれより健康状態が良好!?
この研究を行ったのは、英ケンブリッジ大学の研究チーム。
英国に住む男女約45万人の誕生月、出生時体重、思春期の始まり、成人期の身長などのデータを分析した。これによると、夏季(6~8月)生まれは冬季(12~2月)生まれに比べ、
出生時の体重が若干重く、成人期の身長は高いことが分かった。
また、思春期の始まりは夏生まれのほうが少々遅い傾向にあったという。
これにより、思春期の始まりが遅いと、成人期の健康状態は良好となる傾向にあると推測されている。
母親の浴びる日光量が子どもの健康状態に影響?
こうした結果の理由として研究者チームは、母親が妊娠中に浴びる日光の量が関係しているという仮説を立てた。つまり、日光を浴びて体内で生成されることから「サンシャインビタミン」とも呼ばれるビタミンDの濃度が、おなかの中の子どもにも何らかの影響を及ぼしているのではないかというのだ。
英国の月間日照時間のデータを用いて、妊娠初期・中期・後期(3カ月ごと)に妊婦が日光を浴びた量を推算したところ、特に夏季生まれの子どもの母親は、ちょうど妊娠中期あたりにたくさんの日差しを浴びていた。この時に母体のビタミンD濃度が上がり、胎児もより多くビタミンDの影響を受けたのではと見ている。(※1)
5月生まれは病気にかかりにくい
米コロンビア大学メディカルセンター(CUMC)で行われた研究では、1900~2000年に生まれ、1985~2013年の間に同センターを受診した患者約170万人のデータから、生まれ月と1688種の疾患との関連性を分析したところ、55種が生まれ月と強い関係を示したことが分かった。
これによると、1年の中で最も病気にかかりやすい生まれ月は、晩秋から初冬にかかる10月、11月生まれだったという。
特に、気管支炎、喘息などの呼吸器系疾患、生殖器系疾患、ADHDなどの発症率が高かったらしい。反対に、病気にかかりにくかったのは5月と6月。
7月、8月もそれを引き継ぎ、特に目立つ疾患リスクはないそうだ。
細かく分けると、心臓病にかかりやすいのは冬および早春生まれ。
例えば、1月生まれは高血圧、4月は狭心症の発症リスクが高い。
また、9月は喘息、11月はウィルス感染症との関連が挙げられた。
原因や要因は特定されていないが、胎児が母親のおなかに宿った季節や気候、食べ物など、
誕生した時期の環境が大きく作用しているのではないかと、CUMCの研究者らは考えている。(※2)
夏生まれのティーンエージャーは冬季うつになりやすい?
精神的な面においても、生まれ月が影響すると考えた研究者もいる。
伊ボローニャ大学の心理学者チームは10~17歳の若者1523人を対象に、
ある調査を行った。季節による気分の変化を調べる質問を彼らにし、その答えと彼らの生まれた季節とを比較した。
この結果、春や夏生まれは、寒くなるあるいは寒い季節に生まれた若者に比べて、「ウィンターブルー」(いわゆる「冬季うつ病」)にかかりやすいと報告された。
春、夏生まれは特に、暗さや日照時間の短さといった冬特有の影響に対して、気分が落ち込む、憂鬱な気分になりやすいのだという。
この理由として、生まれてすぐ浴びる日光の量などが神経組織に影響を及ぼしているのではないかというのが、研究者らの意見だ。
前述した研究はすべて欧米で行われたもので、日本人にも当てはまるかどうかはまだ未解明みたいです。
生まれた時の環境が子どもの体つきや健康状態に何らかの影響を与えるのだとしたら、
日本人ならではの、生まれ月・季節との関連が見えてくるかもしれないですね。
Let’s 齋藤