東洋医学part8
- 健康の話
- 2016.04.01
こんばんは!!
今日もやってきました東洋医学のお時間です。
今回も私、西川の渡辺がお送りします。(誰も待ってないですが・・・)
テーマは精と神(しん)についてです!!
東洋医学では、人のからだは大きく3つに分けて考えられています。
・気の類:からだを動かすエネルギーのようなもの
・形の類:からだを形作るもの
・経絡の類:気と血の通り道で経絡とツボ(経穴)があります
このうち、気の類には気・精・神が含まれます。この3つは非常に重要なもので三宝(さんぽう)と言われています。
気がパワーとすると精はスタミナ、活力源とも言われます。また、精には以前お話したように先天の精、後天の精があります。
先天の精は親から子に受け継がれる特別なもので腎に貯蔵されます。
そして、人体の様々な器官や組織をつくりだし、成長させていく元となるので、親から受け継いだ先天の精が少ない子供は、小児ぜんそくや夜尿症など成長期に影響が出る場合があります。
後天の精は自分で作り出すものです。食べたり飲んだりしたものは脾と胃の働きで消化吸収され、水穀の精微という栄養価値のある物質になります。それが後天の精です。
後天の精は先天の精を補充するため、成長して後天の精が増えると小児ぜんそくが治ることもあります。
続いて神です。
精神や意識の状態、目や耳で感じ取る、いろいろ考える、からだを動かすなどの生命活動を司っているのが神です。神が無くなれば生命体は存在できません。
神は五臓の中に収まっています。
- 心には神
- 肺には魄
- 肝には魂
- 脾には意
- 腎には志
それぞれ神が存在します。
心に存在する神は、呼吸や知覚に関わり、また、考えたり判断するなどの精神活動を司ります。手足の動き、顔の表情も正しく行わせるなど他の4つの神を統括する最上位の存在です。
魄と魂は無意識的、本能的な活動を司ります。眠ったり酔っ払うと神の支配が弱まり、魂が活発になり、夢を見たり、奇行がみられると考えられます。
魄は本能的な行動や日常的に行う無意識な動作、注意力の持続などを司ります。
志は、目的をもったり、目標を決めて具体的に考えます。
意は、単純な記憶や思考を組み立てます。
からだの調子が良ければそれぞれの力を発揮し、滋養が足りなければ衰えます。また、存在している臓器と影響しあいます。
例えば、魄が弱まると肺の機能が悪くなり、逆に肺が傷つくと魄が弱まります。
背中には神に関わる重要なツボがあり、神の名が冠されています。
□魄戸
□神堂
□魂門
□意舎
□志室
上からの順なのでお気になさらず・・・
ということで、本日のまとめです。
気:生理的な活動を生み出す
精:気や形の類の源
神:生命活動を司る
この3つのことを三宝と言います。
それではまたの機会にm(_ _)m