ヒートショックプロテイン
- オレンジ堂整骨院・鍼灸院
- 2016.10.19
皆さんヒートショックプロテインて聞いたことありますか?
ヒートショックプロテイン(HSP)とは、傷ついた細胞を修復するタンパク質のことなんです。
免疫力を高めて病気を未然に防いだり、コラーゲンの減少を抑制したり、代謝を活発にして脂肪を燃やしたりと様々な効果があり、美容はもちろん医療の分野でも注目されています。
そもそも、人間の身体のあらゆる組織や細胞がタンパク質で構成されています。
そのタンパク質は傷つきやすい性質であり、過度なストレスを受けると正常な働きができなくなってしまうのです。一方で、タンパク質が傷つくと、それを修復するタンパク質が生まれます。それが、HSPです。
自己回復力を高めるこのタンパク質が増えれば、美容にも健康にも好ましい効果が見込めるというワケです。
HPSはストレスを感じると増加します。緊張や運動、加圧、低酸素、紫外線、放射線などストレスの原因になるものはたくさんありますが、HPSを増やす最も手軽な手段として知られているのが入浴。「ヒートショック」と名付けられていることからも、熱ストレスが最も有効な手段のようです。。
42度の加温で体温を38度に上げることがHPSを最も増加させると言われています。そこで
HSPを増やす入浴方法!
- 入浴前に十分な水分補給を行う(目安は入浴前後で500ml)。
- 舌下温が測れる体温計を用意して入浴。
- 40度~42度の浴槽に10~20分つかり、体温が38度以上になるよう温める。
- 入浴後はバスタオルなどで全身をくるみ、熱を逃さないよう10~15分間安静に。
- 保温した後は、自然に体温を戻す。水分補給もしっかり行いましょう。
- 上記の入浴を週2回行う(HSP量が最大になるのは入浴2日後)。
- 効果が薄れてきたと感じた時は、この入浴法を1~2週間ほど休む。
熱めお湯で入浴して効率的にHPSを増やす方法ですが、一方で危険も存在します。
冬場は入浴中の事故が多く、日本では毎年約4000件もの死亡が報告されています。
その原因と考えられているのが、ヒートショック(HSPが増える反応のことではなく、住環境の温度差によって血圧の乱高下・脈拍変動が起こること)
温かい部屋から寒い浴室に移動することで血管が縮み、お湯につかることで血管が急激に広がります。
血圧が激しく変動することで心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中といった重大な疾患が起こってしまう現象です。恐いですね。
よく知られていると思いますが冬場の入浴は十分に注意してください。
ヒートショックを回避するには、脱衣所や浴室を十分に温めてから入浴することが重要です。
これらに注意してこれからくる寒い季節に打ち勝つ免疫力をあげていきましょう。
オレンジ堂 横山