東洋医学part17
- 健康の話
- 2016.11.18
こんばんは!!
西川の渡辺です。今日もやってまいりましたね・・・
東洋医学のお時間です(笑)
今回でまさかの17回目!懲りずに続けていきます。
今回は五行説と五臓六腑のお話です。
まずは五行説とは・・・
古代中国で生まれた世界観のことで、五臓六腑の相互関係を五行説から考える方法もあるので、基本的な概念も説明します。
五行説では、宇宙に存在するすべてのものを5つの要素、木・火・土・金・水に分けます。
5つの要素は互いに影響し合い、ある要素から別の要素へと循環します。自然、社会、人間のからだの状態といったあらゆるものが五行の循環法則に従って変化します。
木・・・植物が芽吹き。成長していくようす。
万物が生じる春の象徴。
火・・・火が燃えているようす。熱の性質。
万物が成長する夏の象徴。
土・・・大地の象徴。万物を育て、保護する。
季節の変わり目の象徴でもあり、四季それぞれとかかわる。
金・・・金属のように、堅固で鋭く光り輝く性質をあらわす。
収穫の季節、秋の象徴。
水・・・泉から湧く水をあらわす。土中の水は万物を生み、生命を育む。
冬の象徴。
5つの要素それぞれが「生む、生まれる」の関係にあるとする考えを五行相生説と言います。木→火→土→金→水と循環して、それぞれの要素は次の相手を強めるように作用します。
木生火:木と木はこすれあって火を生じ、木を足すと火の勢いが強くなります。
火生土:火が燃えると灰と土が生じます。
土生金:土には鉱物(金属)が埋まっています。
金生水:金属は表面に水滴が生じます。
水生木:水は木を成長させます。
以上が五行相生説になります。
次は逆のパターンです。
要素と要素が対立し、抑制し合うと考える説を五行相剋説といいます。
木克土:木は土に根をはって栄養分を吸収するので、土に勝ちます。
土克水:土は水を吸収し流れをせきとめるので、水に勝ちます。
水克火:水は火を消すので、火に勝ちます。
火克金;火は金属を溶かし、金に勝ちます。
金克木:金属でできた刃物は木を切り倒すので、木に勝ちます。
これらのことを五行相剋説といいます。
五臓六腑は五行説にあてはめると、肝と胆は木、心と小腸は火、脾と胃は土、肺と大腸は金、腎と膀胱は水となります。
それぞれの臓腑は、相生と相克の関係をもち、治療法にも取り入れられます。
例えば、木生火であるので、肝(木)は心(火)を生みます。心が弱ったら肝を助けることにより心が補強されます。
しかし、五臓六腑の関係や症状、治療など全てが五行説で説明されるわけではないので悪しからず。
最後に五行説のまとめです。
五行説は漢の時代に陰陽説と結びつき、陰陽五行説となりました。暦をはじめ中国のさまざまな思想や民間信仰の源の1つとなっています。
それではまたの機会にm(_ _)m