変形性腰椎症
- 亀有北口本院
- 2016.12.04
加齢から起こること
腰椎が何かの原因で変形を起こしたり、椎間板や椎間関節に異常が起こったりすると、腰痛を発症してしまいます。では、これらのことはどうして起こるのかというと、加齢によって、腰椎や椎間板が劣化していくからと言えます。ですから、高齢者には腰痛に悩まされている人が多いということになるのです。
加齢が進むと、椎間板の柔軟性がなくなり、椎間板がつぶれやすくなります。
また、腰椎に『骨棘(こっきょく)』と言う、骨の一部が棘状に突出したものが出来てしまい、椎間板を傷つけてしまいます。
更に、椎間関節が加齢によって靭帯に負荷がかかるようになってしまうのです。椎間関節は椎骨と椎骨の間の関節のことです。
こうしたことが加齢と共に起こり、徐々に脊椎をゆがめてしまい、腰痛を起こしてしまうことになります。
原因と症状

変形性腰椎症の場合、40代以降になると多く見られる症状ですが、年齢を重ねると、椎間板が劣化して水分が少なくなってしまいます。
水分がなくなるということは、弾力性も失われると言うことで、脊椎骨のふちが変形してきて、椎体間の隙間がせまくなることで脊柱も不安定になってしまい、周りの神経や神経根が刺激されることになります。
このような状態になると。椎骨は骨棘という突出したものを作り出し、支えようとするのですが、この骨棘自体が周囲の神経を刺激して、痛みが生じてしまう場合もあります。
症状としては、腰にこわばりや鈍痛を感じます。
特徴としては、就寝時に寝返りをするとき、立ち上がるときなどに、痛みが強く出ます。動作の初めに強い痛みが走り、動き続けていることによって徐々に痛みが楽になるのが一般的な症状です。
X線検査で、骨棘が形成されていることが確認できると、変形性腰椎症と診断されます。
痛みから今までと異なる姿勢をとったことにより別のケガにつながることもめずらしくありませんし、腰部を余計に痛めてしまう可能性もあります。
腰が痛いとき、気になる時は我々専門家に是非相談してください。痛みの改善に必ずお役に立てるはずです。
自分でなんとかしようとすると人間は体に痛いところがあると無意識にさする行為をします。撫でることで精神的にも肉体的にも、楽になるということを知っているからでしょう。ただし腰痛にはマッサージ的な行為が不向きな症状もありますので、やはり専門家に診てもらう事をお勧めします。
是非お待ちしております。
本院 小川