睡眠~『寝言①』
- Let‘s整骨院
- 2017.09.12
寝言。
「最近、寝言がひどくなったと家族から指摘される」
「自分の寝言で夜中に目覚めてしまうようになった」
という方が多いかと思います。実際、自分も最近寝言が多いと言われています。
寝言自体は大きな害のある症状ではありません。しかし自分の意識のない時に自分の意図とは無関係に言葉が発されるわけですから、あまり気持ちの良いものではありません。
なぜこころが不調な時は寝言が生じやすくなるのでしょうか。そもそも寝言ってどんな原因で生じる症状なのでしょうか。
今日は寝言が何故生じるのかという原因について、そして寝言を治すための方法について紹介します。
◆寝言とは?◆
寝言とは「睡眠中に発される言葉」を指します。
睡眠中は私たちは意識はありませんので、寝言は本人の意図とは無関係に発されるという特徴があります。
発される言葉も様々で、うめき声のようなものもあれば、はっきりとした言葉であることもあります。
寝言は別にそれ自体が異常な現象だというわけではありません。正常な人でも見られる自然な現象です。
寝言は特に子供に多く認められることが分かっており、これは成長するにつれて自然と少なくなっていきます。
みなさんも子供の頃、親から寝言を指摘されたことはないでしょうか。
実は子供の半数以上に寝言が認められるとも言われており、寝言は子供では珍しくない自然な現象になります。
また大人でも普段から寝言を発する方もいます。これも別に病気でも何でもありません。
例え寝言があっても、本人も周囲も別に困っていないのであれば様子をみて問題ありません。
このような正常な寝言というのは、遺伝的な要素も多少あるようです。また女性よりも男性に多いと言われています。
◆寝言が増えた時はどんな原因が考えられるのか?◆
寝言自体は異常な現象ではありません。元々普段から寝言を発する方もいらっしゃり、それが生活に何の問題も引き起こしていないのであれば、その寝言は様子をみて問題ありません。
しかし元々寝言をほとんど言わなかった人の寝言が急に増えたとなると、これは睡眠に何らかの変化が生じた可能性が考えられます。
急な寝言の増加は、どのような原因が考えられるのでしょうか。
睡眠にはいくつかのステージがありますが、実は寝言が出現しやすいステージというのは決まっています。
睡眠は大きく分けると「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」に分けられます。
レム睡眠は簡単に言うと、「脳は起きているけども身体は寝ている」状態です。レム睡眠中は脳は活動し、記憶の整理や固定などを行っていると考えられています。脳は起きているため、レム睡眠中は夢を見ることがあります。
また自律神経が活動してしまうこともあり、身体の変化(呼吸や脈拍が増減したり)が認められることもあります。
レム睡眠は睡眠の深さとしては浅い睡眠であり、レム睡眠時に起こされると比較的すっかりと目覚められることが知られています。
ノンレム睡眠というのは、脳も身体も寝ている睡眠です。ノンレム睡眠は更に4段階に分けられ、段階1と2が軽睡眠(浅い眠り)、段階3と4が徐波睡眠(あるいは深睡眠)と呼ばれます。ノンレム睡眠は、1⇒2⇒3⇒4⇒3⇒2⇒1と徐々に深くなり、一番深くなるとその後は徐々に浅くなっていきます。
通常の睡眠はノンレム睡眠から始まり、その後はレム睡眠とノンレム睡眠が交互に繰り返されます。
そして睡眠の前半は徐波睡眠が多く、明け方になるにつれて軽睡眠やレム睡眠の比率が多くなっていきます。
このうち寝言は、
- レム睡眠
- 軽睡眠(ノンレム睡眠の段階1と2)
で認められる現象になります。
より簡単に言ってしまうと、眠りが浅い時に寝言は生じやすいのです。
続きは次回お伝えします。
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