ダニは人間の目に見えないので完全に駆除することは難しいです。
しかしながら、日ごろのお掃除をひと工夫するするだけでダニを増やさないようにすることはできます。
家庭でできるダニを増やさない掃除方法のポイントは3つあります。
① 乾燥(風通し、加熱乾燥、除湿)
② 加熱(天日干し、加熱処理)
③ 除去(掃除機)
この3つのポイントをふまえた、家庭でできる掃除方法をお伝えします。
1. 寝具類(敷布団・掛布団・毛布・枕)
ダニを増やさない掃除方法
天日干し
- 寝具類から多くのダニが検出されますが、最も多く見つかるのは枕です。掃除機をかけるときは、ダニの集まりやすい場所を重点的に掃除すると、ダニの数を減らすことができます。 また、マットレスもできるだけ天日干しで乾燥させることをオススメします。
- 晴天の日に1週間に2度は必ず天日干しをします。 その時に黒い生地(通販や市販で販売してある)に包むと温度が高くなり、中綿の含水量は約5%落ちるので効果的です。 天日干し出来ない場合は、布団乾燥機を使用して布団内部の湿気を減らすと良いでしょう。
- 布団を取り込む際は布団を叩かないようにします。布団を叩くと内部のダニの死骸など(ダニアレルゲン)が表面に出てきてしまいます。
洗濯
- 最も理想的な方法は丸洗いすることです。チリダニの糞・死骸などのダニアレルギーの原因物質(ダニアレルゲン)を8割除去できます。
- 特に夏場は、布団のシーツや枕カバー、ベットカバーなどをこまめに洗濯することを心がけると良いでしょう。
掃除機
- 天日干しをした布団を室内に入れた後、片面1分間を目安に掃除機をかけると、布団表面にあるダニの死骸や糞を少なくすることができます。
ワンポイントアドバイス
- 布団などを敷きっぱなしにしない(万年床にしない)。
- 押入れに長期間保管しない。
- 夏冬用の布団入換えと保管の際、圧縮袋を使う場合は除湿剤を一緒に入れる。
- 布団乾燥機を使用する(天日干しできない天候や住環境)。
- 寝具の上げ下ろしは窓を開け、換気しながら行う。
- 舞い上がるホコリで喘息発作を起こすこともある。
- 室内の空気の流れが落ち着く、就寝30分前までには布団を敷くようにする。
- 寝具での飲食は避ける。
- シーツの網目は細かいものを選ぶ(打ち込み本数が多い)。
毎晩使うお布団やベッドは、就寝中に汗をかくため湿度が高くなります。
また、ダニのエサとなるヒトのフケや垢が剥がれ落ち蓄積しやすいため、ダニが繁殖しやすい場所となっています。
寝具のダニ駆除方法として、天日干しや掃除機は有効です。
2. 絨毯・カーペット
ダニを増やさない掃除方法
掃除機
- 一定方向にあるパイル目に逆らうように毛を起こしながら繰り返し掃除機をかけます。 絨毯を軽く叩きながら掃除機をかけることで、内部のダニや糞などが塵と一緒に浮上するため、ダニアレルギー予防にもなります(一畳につき、一分間以上)。 絨毯に潜り込んだダニやゴミをかき出す「回転ブラシつき吸い込み口」を使うと有効的です。
ワンポイントアドバイス
- あまり移動させない家具の下に絨毯を敷かない。
- 水分を含みにくい化繊繊維の絨毯を使用する。
- 取り外しができるタイル型にする。
- フェルト生地状の絨毯の方がダニは少ない。
- 丸洗いができる絨毯を使用する。
毛の絨毯はダニが潜りやすく、卵を産みやすい環境となっています。
ある程度の湿度があり、人のフケや垢、食べこぼしが蓄積しやすいため、家屋の中でも非常にダニが繁殖しやすい場所になっています。
絨毯・カーペットのダニ駆除方法は、掃除機が有効です。
3. ソファ・椅子
ダニを増やさない掃除方法
天日干し・掃除機
- ソファは隅々まで掃除機がけをしてください。付属のクッションなど(脱着できるもの)は、黒いビニール袋に入れ、天日干ししてください。 丸洗いが望ましいですが、無理な場合は天日干しした後、表面を掃除機でよく吸い取ってください。
ワンポイントアドバイス
- 布製の場合、掃除機で表面をよく吸い取るようにする。
- ソファを移動することが可能な場合、天日を浴びせ乾燥を心掛ける。
- 革製、ビニール製の場合は、掃除機で表面と隙間をよく吸い取り、水拭きできる素材の場合は水拭きをする。
家具の中でもダニが好んで生息するのは布製家具です。
そのため、布製ソファ・椅子ではダニが多く生息しています。
背もたれと座面が接触している部分は暗くて湿っている上に、人のフケや垢、食べこぼしが溜まりやすく、ダニが繁殖しやすい場所となっています。
ソファ・椅子のダニ駆除方法は、天日干しや掃除機が有効です。