睡眠~『寝言②』
- Let‘s整骨院
- 2017.10.10
◆寝言が多いが意味する事◆
寝言は、自然な現象として生じることもあります。この場合は寝言に害はないため、治療の必要はありません。
しかし、今まで寝言を言わないような人が寝言を言うようになった場合は、睡眠が浅くなっている可能性があります。あるいはレム睡眠を増やしたり、深部睡眠を減らすような病気が関わってる可能性もあります。
「寝言が多い」が意味することを考えてみましょう。
Ⅰ.すべてが異常というわけではない
寝言の全てが異常な症状というわけではありません。先ほどもお話ししたように、正常でも寝言を発することはあります。
特に子供には多く認められますが、これは成長とともに自然と少なくなっていきますので心配はいりません。子供に寝言が多いのは、子供は大人と比べて睡眠中のレム睡眠の割合が多いからだと考えられています。
大人であっても少数ながら寝言を発する方もいらっしゃいます。これは家系的・遺伝的な影響もあると考えられています。また寝言は女性よりも男性に多く認められます。
元々寝言を発することが多い方で、それによって何の問題も生じていないのであれば、その寝言は治療をする必要はありません。
Ⅱ.基本的には眠りが浅いことを意味する
今まで寝言を言わなかった方の寝言の頻度が多くなった場合、これは睡眠に何らかの異常が生じて眠りが浅くなっている可能性があります。
眠りが浅くなる代表的な原因としては、「ストレス」が挙げられます。
こころの不調が生じると寝言の頻度が増えるのは、こころの不調が心身に「ストレス」を生じさせるからです。ストレスがかかると常に心身が緊張状態となるため、睡眠中も交感神経という緊張の神経が活性化してしまいます。交感神経は覚醒度を上げてしまうため深い眠りが得られなくなり、浅い眠りが多くなります。これによって寝言が多くなってしまいます。
うつ病や不安障害などの精神疾患にかかると寝言が多くなるのは、このような精神的ストレスが原因です。
また精神的なストレスのみならず、身体的なストレスでも同様に寝言は増えます。例えば風邪で高熱を出して寝込んでる時などでは、うなされるような寝言がよく認められます。これも「風邪ウイルスによる感染」という身体ストレスによって交感神経が活性化し、眠りが浅くなってしまうため寝言が多くなるのです。
次回で寝言に関して最後になります。次回は睡眠に障害が生じる病気ついてをお伝えします。
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