美容には「エラスチン」 亀有南口分院 2018.04.07 南口院のKUBOTAです。 エラスチンとは、主にコラーゲン同士を結びつける働きを持つ繊維状のたんぱく質です。皮膚の真皮や血管、靭帯などに存在し、肌にハリや弾力を与え、血管や靭帯の柔軟性・伸縮性をあげます。しわやたるみ、動脈硬化の予防に働きかけるといわれています。 ●基本情報 エラスチンとは、主にコラーゲン同士を結び付ける働きを持つ繊維状のたんぱく質です。弾性繊維とも呼ばれています。ゴムのように伸び縮みする性質があり、皮膚の真皮や血管、靭帯などの体内で弾力性や伸縮性が必要とされる組織に存在しています。人間の体内の組織におけるエラスチン含有量は、靱帯で約78~80%、動脈で約50%、肺で約20%、皮膚の真皮で約5%を占めています。 ●エラスチンの性質と働き エラスチンは800個以上ものアミノ酸が連なって構成され、その80~90%はロイシン,アラニン,グリシン,プロリン,バリンの5種類のアミノ酸によって占められています。エラスチンは弱酸,弱アルカリなどの化学的処理に対しては安定的ですが、エラスターゼをはじめとするたんぱく分解酵素によってゆるやかに分解されます。 エラスチンはコラーゲン、ヒアルロン酸とともに皮膚の真皮にある繊維芽細胞によってつくられます。繊維芽細胞は新しい組織をつくるとともに古くなったものを分解し、ゆっくりと組織の新陳代謝を行っています。 体内のエラスチンの量は25歳頃をピークに年齢とともにゆるやかに減少し、40歳代を過ぎると急激に減少スピードが速まります。また、紫外線やストレス、喫煙などが原因で発生する活性酸素によってもエラスチンは減少するといわれています。エラスチンが減少すると、肌の弾力が失われしわやたるみが生じ、血管の老化が早まり動脈硬化や心筋梗塞、脳血栓などの重大な病気のリスクが高まると考えられています。また、靭帯の伸縮性が失われ怪我をしやすくなってしまう可能性もでてきます。 エラスチンは一度壊れてしまうとうまく再生するとは限らないため、日々のケアが大切です。 体内のエラスチン量は年齢とともに減少しますが、生まれた時に最も多く存在している訳ではありません。 赤ちゃんの肌はヒアルロン酸の保水力によって非常にみずみずしく保たれています。肌のヒアルロン酸の量は0歳の時が最も多く、年齢とともに減少し、20歳になると生まれた時の約半分になっているといわれています。 エラスチンはヒアルロン酸とは違い、0歳の赤ちゃんの時にはそれほど多くありません。組織をしっかりと支える役割を持つエラスチンの量が少なく、赤ちゃんの肌は非常に柔らかいと考えられています。その後、成長とともにエラスチンの量は増えていき、20歳代後半頃にピークを迎えます。そのため20歳代後半の肌は最もハリと弾力があるといわれています。 肌のハリや弾力を保つには、ヒアルロン酸やコラーゲンに加え、それらを支えるエラスチンの存在が非常に重要な役割を果たしているのです。 エラスチンは、牛の大動脈やカツオの動脈球などに多く含まれています。動物にとって動脈は全身に血液を送り出すポンプの役割を果たしており、柔軟性や弾力性が必要とされるため、多くのエラスチンが含まれています。しかし、エラスチンを多く含む食品は食卓で目にする機会が少ないものばかりです。エラスチンは食品から摂取しづらい成分であるため、サプリメントをうまく取り入れて補うことが効率的であるとされています。 また、摂取する時間は就寝前が効果的だといわれています。肌は睡眠中につくられるといわれており、特に夜10時~深夜2時の時間帯はシンデレラタイムと呼ばれ、肌の生まれ変わりが活発に行われています。 食品やサプリメントからエラスチンをしっかりと補い、早めの就寝と質の良い睡眠をとることが美肌と健康を維持する上で大切ですね!!!!! « Previous 一覧へ Next »