酸化と糖化①
- 金町院
- 2018.04.09
最近、健康をテーマにしたバラエティ番組やさまざまなコラムでも取り上げられている「身体の酸化」、「身体の糖化」。
この二つの違いを分かりやすく比べ簡潔にいえば、酸化は「身体をサビつかせる」、糖化は「身体をコゲつかせる」ということです。
もちろんこの二つは老化とかなりの密接した要素ですが、より深刻なのは糖化なのです。
というのも、糖化の方が老化するスピードが早いといわれていること。そして、糖化は元に戻らないという事です。
大部分は、予防をするしかないという事ですね!
身体が糖化してしまうことで、私たちにとってどのような影響が及ぶのでしょうか。
【糖化の原因って?】
糖化は糖質とタンパク質が結びつくことで生成されます。
例えばパンを焼くとこんがりと茶色く焼き色がつきますね。このコゲこそが、糖化現象なのです
食べ物に含まれる糖質は、一度、小腸などで吸収され血液の中に溶け込み、エネルギーとして消化されます。
ですが糖質を摂り過ぎている場合はそこで消化されず、余った糖が体内のタンパク質と結びつきます。
元々、私たちの身体は多くの部分がタンパク質により構成されています。余分な糖質がタンパク質と結びつくことで、AGE(終末糖化産物)と呼ばれる老化物質に変化するそうです。AGEこの物質には強い老化促進作用があるのです
実はこのAGEは老化を促進する物質で、体内にどんどん蓄積されていくことで肌の衰えや劣化を引き起こすのだとか。
タンパク質が糖化し蓄積すると、もともと透明な体内のコラーゲンや角質(ケラチン)などが、黄色や茶褐色に変化していきます。
黄色や茶褐色に変色することで、肌ぐすみや肌の黄色味が強くなってしまいます。同時に肌の弾力をつかさどるコラーゲンが劣化し、たるみやしわの原因にもなります。その色が肌のくすみ、シワ、たるみとして表れるのだそうです。
身体の糖化が深刻な場合は、実際の年齢以上に肌が老けて見えてしまいます。
まさに美肌だけでなくアンチエイジングにとって天敵とも呼べる現象なのです。
そして、骨粗しょう症や糖尿病、高血圧症、がん、白内障、視力低下などたくさんの危険におかされるそうです。
血糖値が過剰に上がることによって、すぐには現れないものの、体には様々な障害が発生します。糖尿病は血糖値が高い病気として知られています。神経障害、心臓病、腎症、網膜症、動脈硬化など各臓器に障害をもたらします。そのため寿命が短くなる傾向にあります。
糖尿病でなくても、健康人でも糖のとり過ぎは血糖値が高くなることで体内では代謝上の障害が発生しています。人によっては、頭痛、めまい、めまい、冷え症、血流障害などとなって現れることもあります。
それにはいかに糖化を予防するか!です。
次回は糖化を防ぐポイントを見ていきたいと思います。