冷房以外で冷やす?
- 金町院
- 2018.07.23
昔はこれほど熱くはなかったような気がする日本の夏ですが、最近では毎年のように最高気温の記録を塗り替えています。東京の8月の平均気温は1970年ころは26℃~27℃だったのに対し、2010年前後は29℃を記録しています。2017年は24℃でしたが、コンクリートに囲まれた住宅地や風通しの悪い部屋の暑さは耐え難いものがあります。
室内を涼しくしよう
扇風機で熱気を外へ逃がす
帰宅したら窓を開け、部屋に風を通して空気を入れ替えましょう。窓はできれば対角線上にある二か所を開けると、風が通りやすくなります。窓が1箇所しかない場合は、玄関のドアを少しの間開けて置く、換気扇を回すなど工夫しましょう。防犯が心配な場合は、ドアチェーンをつないだまま少しあけ、ドアストッパーを挟んでおくだけでも空気は流れますのでおすすめです。
扇風機で熱気を外へ逃がす
部屋の中に熱気がこもっている場合、窓辺に扇風機を置いて部屋の熱気を外へ逃がしましょう。この時、扇風機の置き方にポイントがあります。扇風機の前面を外側に向け、扇風機の背面を室内に向けます。扇風機は背後の空気を取り込み前方へと流すので、扇風機の正面を外に向けて置くことで部屋の中の熱気を外に向けて流してくれます。
ベランダ、壁、室外機に打ち水
ベランダや外壁も熱を受けて熱くなっています。打ち水をすると気化熱で温度が下がるうえ、濡れた地面の上を通る空気も冷やされますのでおすすめです。ベランダの床、そして可能であればベランダの窓の周囲の壁やエアコンの室外機の周りにも打ち水をしてみて下さい。水は、前日のお風呂の残り湯など再利用水を利用しましょう。
打ち水は気温が下がっていく夕方が効果的。一つ注意していただきたいのは、打ち水をした水がきちんと排水溝から排水管へ流れるしくみになっているかのチェックです。集合住宅に住んでいる場合、ベランダにまいた水が隣や階下に迷惑をかけていないかも考慮しましょう。
湿度を下げる
部屋の湿度が高くなると私たちは「熱い」「不快だ」と感じるます。湿度を下げることで温度自体がそれほど変わらなくても、「快適」と感じることができますので、エアコンのドライや除湿器を使って室内の湿度を下げましょう。
また、その後も他の場所で発生した湿気が室内に流れ込まないように注意しましょう。お風呂の窓を開け、換気扇も付けてお風呂場の湿度がリビングに入らないようにする、調理中は換気扇を回して調理中発生する蒸気を外に逃がすなどといった工夫をしましょう。