意外なむくみの原因
- 金町院
- 2018.09.10
むくみは、体内の水分量が増加した状態です。
では、水分を摂りすぎるとむくみが生じてしまうのでしょうか?
確かに、一度に大量の水分を摂取した場合などは、一時的にむくみが生じることになります。
しかし先にも述べたように、通常体内の水分量が増加した場合には
腎臓の働きによって尿の量が増加し、余分な水分が体外へ排出されるようになっています。
ですから、腎臓に障害のある方や腎臓の機能を超えるような飲み方をしなければ、
水分摂取がむくみの原因になるということは少ないです。
むしろ問題となるのは、水分不足がむくみを引き起こすことも多いということです。
体が水分不足になると、体外への排出を減らして必要な水分を体内へ溜め込もうとすることにより、むくみが起こりやすくなります。
さらに日頃から水分が不足しがちな人は、血液の循環や新陳代謝が鈍ることにより、
慢性的にむくみが生じやすいと言われているのです。
むくみを気にしている方の中には水分の摂取を控えている方も多いと思いますが、極端な水分不足はかえってむくみの原因になることもあるのです。
■むくみを防ぐ水分補給の仕方
むくみを予防・解消するためには、過剰摂取や不足にならないよう、
正しい水分補給を行う必要があります。
具体的には、以下のような点に気を付けましょう。
①一度にがぶ飲みしない
一度に大量の水を飲むと一時的に血液中の水分量が増加してしまい、
余分な水分を排出する腎臓の機能が追いつかず、
体内の水分量が増加してむくみが起こりやすくなります。
②就寝直前は水分を摂りすぎない
就寝中は腎臓の機能も低下するため、就寝直前にたくさんの水分を摂るとその処理が行われず、
翌朝むくみとなって表れることが多いです。
ただし就寝中は脱水にも気を付ける必要があります。
就寝前はコップ一杯程度の水をゆっくりと飲むというのがおすすめです。
③冷たいものを飲みすぎない
暑い夏場はキンキンに冷えた飲み物がおいしく感じられるもの。
しかし冷たい飲み物は体を冷やして血液の循環を悪くするため、
むくみを引き起こす原因になります。
水分補給の際には11~15℃くらいに冷やしたもの、あるいは常温のものにしましょう。
④利尿作用のある飲み物に注意
コーヒーやお茶などといったカフェイン飲料、アルコールなどは利尿作用が強いと言われています。
ですからこれらのもので水分補給をしたつもりでも、すぐに体外に排出されてしまい、
脱水状態になっていたということも多いのです。
水分補給はなるべく「水」で行うのがおすすめです。